県内外から52人入学 医療・福祉分野のスペシャリストに 奄美看護福祉専門学校

2024年04月14日

子ども・教育

県内外から52人が入学した奄美看護福祉専門学校の入学式=13日、奄美市名瀬

奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長、学生157人)で13日、2024年度入学式があった。新型コロナウイルスの5類移行を経て5年ぶりに通常開催した。県内外から看護学科、こども・かいご福祉学科に52人が入学。医療、福祉分野のスペシャリストを志す新入生たちは、専門知識や技術の習得に向け新たな一歩を踏み出した。

 

新入生たちは、保護者や在校生らに見守られながら緊張の面持ちで入場。式の冒頭では、同校卒業生で唄者の前山真吾さんが「くるだんど節」を歌い入学を祝福した。

 

向井校長は式辞で「今年のスローガンは『自分を磨け』。皆さんがあらゆる機会を捉え自分を磨きつつ、実り多き学生生活になることを大いに期待する」と激励した。

 

新入生を代表し、こども・かいご福祉学科に入学した田所あかりさん(奄美高卒)が「社会のニーズに応えられるよう、医療や福祉の専門知識・技術、態度を身に付け、地域との関わりを大切にしていく。どんな困難も仲間と共に乗り越え、資格取得に向け努力し続けたい」と力強く述べた。

 

学生会長の比嘉千尋さん(看護学科3年)は「先輩方が築いてこられた奄美看護福祉専門学校の歴史と伝統をさらに進化させていきましょう」と歓迎した。

 

同校は、若い人材の奄美群島外への流出防止や医療従事者の確保などを目的に1995年に開校。宮崎県と鹿児島県を中心に複数のキャンパスを持つ学校法人日章学園(後藤洋一理事長)が運営する。延べ約2100人の卒業生のうち、800人以上が奄美群島で働いているという。