神戸市の修学旅行生と交流 地域紹介、文化体験も 笠利中

2023年05月18日

子ども・教育

手遊び歌「うんにゃだる」を向かい合って踊る須磨北中と笠利中の生徒たち=16日、奄美市笠利町

修学旅行で奄美大島を訪れている兵庫県神戸市の須磨北中学校(山内拓也校長、生徒184人)の3年生70人は16日、奄美市笠利町の笠利中学校(久津輪修一校長、生徒33人)を訪問した。交流会があり、両校の生徒らが互いの学校や地域について紹介。笠利中の生徒らは島唄や六調も披露し、にぎやかに親睦を深めた。

 

須磨北中の生徒らは同日から2泊3日の日程で来島。修学旅行先は奄美大島を含む4カ所の候補地から、生徒と保護者の投票で決めたという。奄美を推薦した学年主任の竹口伸輔教諭(44)は「10年ほど前の赴任校の修学旅行先が奄美で、笠利中と交流した。印象深かったので今回もぜひ実施したいと思い提案した」と話した。

 

交流会では、冒頭で唄者の森重瑞希さんが「朝花節」を情感豊かに歌い上げた。笠利中の生徒たちも「ちゅっきゃり節」で歓迎。須磨北中の生徒らは、神戸市の方言や特産品などに関するクイズで会場を盛り上げたほか、神戸市歌「しあわせ運べるように」を合唱した。

 

奄美の文化体験もあり、須磨北中の生徒らは昔ながらの手遊び歌「うんにゃだる」と「ほこらしゃ」、小皿を使った踊り「グイクマギリ」、六調に挑戦。三味線やチヂン(太鼓)のリズムに合わせて、笠利中の生徒たちの動きをまねながら元気よく舞った。

 

須磨北中の生徒会長、岡原瑛吾さん(15)は「分からなくても曲に合わせてみんなで踊ることができて楽しかった。奄美は風景が全部きれい」と笑顔。笠利中1年の大山仁奈さん(12)は「神戸について初めて知ることもあった。私は『うんにゃだる』がお気に入りなので、覚えてもらえたらうれしい」と話した。