最高賞に畠さん(奄美市) 20日から鹿児島市で 第69回県美展

2023年05月19日

芸能・文化

公募の部で県美展賞に輝いた畠理弘さんの洋画「明け方の夢」

第69回県美展(県美術協会など主催)の審査結果が18日に発表され、最高賞の県美展賞(公募の部)に畠理弘さん(74)=奄美市名瀬=の洋画「明け方の夢」が輝いた。県美展は20日~28日、鹿児島市の県歴史・美術センター黎明館と市立美術館である。

 

県美展は鹿児島県の美術文化振興を目的に1954年から開催。今年は洋画、日本画、彫刻、工芸、デザイン、写真の各作品が公募の部に488点、会員の部に204点、障がいのある人の作品が対象のハートフルの部に106点寄せられた。

 

畠さんは絵画制作歴約50年で同展出品は2回目。作品講評では「高度な表現技術と表現意図が合致した秀作。平和への願いや将来の明るい世界を想起させる」と評価された。今回の作品を約2カ月半で完成させたという畠さんは「3カ月ぐらいかけてじっくり描きたかったというのが正直な気持ち。受賞はうれしいが描写力がまだまだ必要だと思っている。これからもこつこつと制作を続けていきたい」と語った。

 

その他の奄美関係の入賞作品では公募の部で、すずきあけみさん(龍郷町)の洋画「おどろおどろしい荒波を眺めるウミウ」が県美術協会賞、川崎聖一郎さん(瀬戸内町)の写真「悠然」が南日本新聞社賞、平井泰輔さん(奄美市)の洋画「修理工場『船』」が奨励賞にそれぞれ選ばれた。

 

入賞・入選者は県美術協会ホームページに掲載している。