米作りの苦労学ぶ 大城小で稲刈り・脱穀 和泊町

2023年07月13日

子ども・教育

脱穀に挑戦する大城小の児童ら=12日、和泊町

【沖永良部総局】和泊町の大城小学校(野口浩二校長、児童38人)の田んぼで12日、稲刈りと脱穀作業があった。全校児童、保護者、教職員、学校教育活動に協力する地域住民らで構成するボランティア組織「大城小もりあげ隊」など約60人が参加。鎌を使って稲を刈った後、昔ながらの足踏み脱穀機による作業も体験し、米作りの苦労や大切さを学んだ。

 

同校では1987年から米作りに取り組んでいる。児童数減少に伴い、2012年からは面積を当初の半分となる約400平方メートルに縮小したが、同校の伝統を絶やすまいと、地域住民も協力して米作りを続けている。

 

今年は3月に田植えを行い、草取りなどの管理作業にも児童が参加。この日は▽稲を刈る▽刈った稲を束ねる▽脱穀▽脱穀した稲を干す│作業を協力して行った。11月には餅つき大会を予定している。

 

6年の萩原龍宏君(11)は「米作りが体験できるのは今年が最後なので、きょうは稲刈りができて良かった。稲刈りや脱穀の作業は楽しかった。自分たちで育てた米はおいしい」と笑顔で話した。