脱炭素をテーマに勉強会 知名町ファングル塾子ども道場

2022年08月04日

子ども・教育

脱炭素をテーマに学んだ勉強会=1日、知名町瀬利覚(提供写真)

知名町瀬利覚の地域おこし団体「NPOファングル塾」(朝戸武勝代表)の子ども道場は1日、瀬利覚コミュニティー消防センターであり、脱炭素をテーマに勉強会を開いた。道場に通う小学生や保護者、地域住民など27人が参加。町企画振興課地球温暖化対策専門職の乾大樹さんを講師に、沖永良部島の脱炭素に向け、自分たちに何ができるかを考えた。

 

道場は2015年にスタート。夏休み期間、地域の先輩から話を聞いたり、野外での生物調査などさまざまな活動をしている。脱炭素についての勉強会は、和泊、知名両町が今年度、環境省から脱炭素先行地域に選定されたことを受けて初開催した。

 

乾さんは「地球がやけどする地球温暖化って何?」と題して講話した。地球温暖化の要因や近年の気温の変化、生活への影響など、身近で起きている事例を交えて分かりやすく解説。自身でできる対策や同島での現在の取り組みも伝えた。

 

子どもたちからは「自分たちはどう行動したらいいか」「二酸化炭素(CO2)の排出量が多い自動車はどう変えたらいいか」などの質問があり、乾さんは「エアコンは外の気温に合わせ、上手に使おう」「自動車で移動するときは1人だけでなく、複数の人を一緒に乗せていくシェアリングをするといい」などと助言した。

 

講話を聞いた江面綾さん(9)=知名小4年=は「島で一番電気を使うのがエアコンだと学んだ。出掛けるときなどはエアコンをつけっぱなしにせず、暑くなったらつけるなど気を付けたい」と話した。