若者の声、政治に届けよう 学生のための選挙講座 参加の重要性や意義学ぶ 奄美看護福祉専門学校

2024年03月07日

子ども・教育

若者が選挙に行く意義などを学んだ「学生のための選挙講座」=6日、奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校

奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長)で6日、「学生のための選挙講座」(県明るい選挙推進協議会大島支会、奄美市明るい選挙推進協議会共催)があった。同校の1年生48人が受講し、若者が選挙に行く意義などを学んだ。

 

選挙や政治への若者の参加の重要性やモラルに対する理解の促進が目的。

 

この日は、県内の学生で構成し選挙啓発などに取り組む「学生投票率100%をめざす会STEP」の会長中村莉奈さん(鹿児島大学理学部3年)の「STEPと選挙を学ぼう!」と題した発表と、架空の市の市長選挙を想定した模擬投票があった。

 

発表で中村さんは学生に▽あなたが総理大臣だったら行う政策や財源は▽あなたが高齢者だったら選ぶ政策や財源は変わるか▽2022年参院選の県内18歳、19歳、70~74歳の投票率は―などを質問。その上で、少子化に加え、若者の投票率が低い現状は「政治に若者の声が届きにくい」と指摘した。

 

政治に関心が低い人でも日常生活の中で少しずつでも意識することで興味を持つこともあるとし「日本では選挙は権利。自分たちが暮らしやすい世の中になるように使って」と呼び掛けた。

 

看護学科1年の玉城蘭さん(19)は「若者の声が届きにくい現状の説明を聞き、はっとした。次に選挙があるときは行こうと思う」と話した。