表現の面白さ、体感 パントマイムに挑戦 奄美市・手花部小

2023年05月23日

子ども・教育

パントマイムの表現「綱引き」を練習する児童ら=15日、奄美市笠利町

奄美市笠利町の手花部小学校(松山昭久校長、児童15人)で15日、体の動きや表情で表現するパントマイム教室があった。講師として、佐賀県を拠点に活動するパフォーマーのはせがわ天晴(あっぱれ)さん(65)が来校。児童らはパントマイムを通して体の動きや表現の面白さを学んだ。

 

かごしま子ども芸術センター(鹿児島市)の文化芸術体験事業の一環。同センターは昨年、県内にある児童数50人以下の小学校に文化芸術体験を届けたいと、クラウドファンディングを実施。募った資金で今回の教室が実現した。

 

教室ではまず、はせがわさんがパントマイムの代表ともいえるパフォーマンスの「壁」や「綱引き」「エスカレーター」などを披露。実在しない壁や綱などが見える感覚に、児童らは歓声を上げて喜んだ。

 

続いて児童らは動物やお年寄りになりきったり、縄のない長縄跳びを飛んだりと、パントマイムに挑戦。壁や綱引きの練習にも励み、最後はエスカレーターに乗っているように見せるパフォーマンスを一人ひとり発表した。

 

はせがわさんは「人間の体の動きには必ず理由がある。体の重心を意識して」などと助言。さらに「パントマイムは人に見てもらって初めて成立する。感謝の気持を持ちながら表現することが大切」などと語り掛けた。

 

6年生の竹井柊麻さんは「最初はパントマイムについて全然知らなかったけど、やっていくうちに面白さを感じた。これからも練習したい」と話した。

かごしま子ども芸術センターは今年度、クラウドファンディング支援事業を用いた教室を20校で実施。奄美では7月に4校で開催される予定。