SDGs未来都市に選定 奄美市、群島で2例目 環境文化経済循環へ

2023年05月24日

政治・行政

岡田直樹地方創生相から認定証を授与された奄美市東京事務所の重信竜昇所長(左)=22日、総務省講堂

【東京支社】内閣府は国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成を目指し取り組みを進める奄美市など全国28都市を2023年度「SDGs未来都市」に選定した。奄美群島の自治体の選定は19年の徳之島町に続き2例目。観光と環境保護の両立を核に、地域の共生と共創を通じた「環境文化経済循環都市」の実現を目指す。

 

内閣府は地方創生分野での日本のSDGsモデル構築を図ろうと、18年度から開発目標の達成に向け優れた取り組みを提案する自治体をSDGs未来都市に選定している。

 

奄美市は「世界自然遺産が織りなす環境文化経済循環都市」を提案。▽観光ブランドの構築と多様な働き方の実現▽子(くゎ)さばくり応援・定住環境の整備と地域づくり▽「環境文化」を守り、受け継ぐ地域循環共生圏の構築―に取り組む。県内では奄美市と出水市が選定された。

 

総務省講堂で22日、選定証授与式があり、奄美市東京事務所の重信竜昇所長と奄美市プロジェクト推進課の中江康仁官民連携推進室長が出席。重信所長に岡田直樹地方創生担当大臣から選定証が授与された。

 

重信所長は「バランスがとれた発展とは何かを考えながら、『奄美らしい活動』や『高い社会的価値を生み出す活動』を継続し課題に向き合いたい」と話し、SDGs推進官の中江室長は「SDGsは多様な分野での統合的な循環が求められる。島内外の関係者と協力し『共生・共創』のまちづくりを目指したい」と語った。