農業支える担い手へ 奄美出身は10人 県立農業大学校入学式

2022年04月13日

子ども・教育

奄美出身10人を含む新入生65人が決意を新たにした県立農業大学校の入学式=12日、日置市

【鹿児島総局】日置市の県立農業大学校(村山浩一校長)で12日、第45回入学式があった。2022年度の入学生は奄美出身の10人を含む65人。保護者らが見守る中、将来、地域農業を支える担い手となるための知識や技術習得に向けて決意を新たにした。

 

入学生の内訳は、養成部門の農学部が野菜科14人、果樹科6人、茶業科4人、花き科1人、畜産学部が肉用牛科24人、酪農科11人、養豚科4人。研究部門は農学部農業研究科の1人だった。

 

奄美出身者は肉用牛科が8人で、野菜科と酪農科が各1人。出身地別では、徳之島町の5人、天城町の3人、奄美市と知名町のそれぞれ1人が入学した。

 

式では塩田康一知事(代読)が「自らの夢の実現に向け熱心に勉学に努め、本県農業農村を将来にわたってけん引する立派な担い手となることを大いに期待する」と激励し、村山校長は「この素晴らしい環境の中で何事にも強い関心と興味を抱き、果敢にチャレンジする精神、強い信念を持ち、一歩一歩着実に進んでほしい」と述べた。

 

新入生を代表して肉用牛科の鶴喰咲里奈さん(出水市出身)が「誇りと責任を持ち、『自立』『実践』『協調』の校訓の下で学業に励むことを誓う」と宣誓した。

 

肉用牛科で学ぶ天城町出身の前田むつのさん(18)は「牛を飼う祖父の姿がかっこよかったので農業の道に進もうと思った。しっかりと勉強して資格を取り、将来は島で女性農業従事者として働き、地域に貢献したい」と目を輝かせた。