合同新人研修を初開催 最新のオンライン学習活用 若い世代の仕事力磨く 奄美大島5市町村

2022年04月13日

政治・行政

奄美大島5市町村と、スクーの共催で初めて開かれた、合同新人研修=12日、奄美市名瀬の市民交流センター

奄美大島5市町村合同の新人研修が12日から、奄美市名瀬の市民交流センターと、瀬戸内町のすこやか福祉センター「HUB」で始まった。5市町村と、社会人向けオンライン学習サービスを提供する「Schoo(スクー)」(東京都、森健志郎代表取締役社長)の共催。

島内の事業所で働く入社3年以内の社員や、市町村職員ら2会場に計57人が参加。15日までの4日間、オンライン学習サービスを活用してビジネススキルを磨く。初日はメールマナーや会話術を学び、社会人としてのスキルアップに努めた。

 

5市町村とスクーは昨年5月、「遠隔教育システムを活用した包括的パートナーシップ協定」を締結。島民は同社が提供する学習動画サービスを、無料で利用できるようになった。

 

合同研修も協定に基づき実施。最新のオンライン学習サービスを活用した地元人材のスキルアップと、自治体や事業所の垣根を越えた若い世代の横のつながりの強化を目的に、初めて開かれた。

 

研修はオンライン上で参加者がコミュニケーションを取りながら学習動画を視聴できる、スクーのオンライン集合学習機能を活用。

 

学習動画で、①仕事で必要なメールマナー②相手の質問を引き出す会話術③報連相(報告、連絡、相談)の基本④新入社員としての心構え⑤パソコンソフト「エクセル」の使い方⑥課題を見つけるヒアリング│など幅広く学ぶ。

 

初日はオリエンテーションも含めた集合研修。2日目と3日目は、参加者それぞれが職場などでパソコンやタブレットを使い、オンライン上で研修を行う。最終日は集合研修でワークショップを実施、4日間の研修を総括する。

 

初日に参加した奄美山羊島ホテルの藤田陽菜さん(21)は「4月に入社し、初めての接客業。お客さまには否定的な言葉を使わないよう気を付けることなど、研修動画はとても参考になった。仕事に生かせるよう残りの研修も頑張りたい」と話していた。