進路選択を具体的に 瀬戸内町内で就業体験 古仁屋高校2年生

2023年10月20日

子ども・教育

シュノーケル用の機材を確認する平瀬礼夢さん=13日、瀬戸内町清水

瀬戸内町の県立古仁屋高校(米澤瑞代校長、生徒79人)の2年生16人は12、13日、インターンシップ(就業体験)を行った。福祉施設や飲食店、建設会社など町内の16事業所でさまざまな仕事を体験。進路選択の参考になる具体的なアドバイスを受けながら、業務に取り組んだ。

 

働くことの喜びを体得することや、自主性や責任感、マナーを身に付けることなどを目的に今年度2回目の開催。

 

ラジオの音声編集を行う武元優斗さん=13日、瀬戸内町古仁屋

同町清水のマリンスポーツ施設「ゼログラヴィティ」では平瀬礼夢(れん)さん(17)がマリンスポーツ機材の準備や確認、接客などに励んだ。シュノーケルのマスクやフィン、ブーツのサイズ確認や船上での接客、プール掃除を行った。

 

平瀬さんは「命に関わる仕事なので、楽しみながらも気を抜かず働くことの姿勢を学んだ。将来は指導してくれた栗原亮太さんのような人になりたい」と目を輝かせた。

 

栗原さんは「前回教えたこともしっかり覚えているし、表情も明るくなった。接客の楽しさも分かってきたのでは」と成長を感じていた。

 

同町古仁屋の「せとうちラジオ放送」では、武元優斗さん(17)がラジオパーソナリティーや音声編集、動画編集を体験した。「パソコン作業が好き」という武元さんは専用の機材を使った音声編集に興味を示し、繊細な作業にも挑戦した。

 

職場の雰囲気は「アットホームで楽しい」と笑顔を見せ、「将来はシステムエンジニアを目指していたが、ラジオパーソナリティーにも興味が出てきた」と話した。

 

同放送の川崎聖一郎さんは「話すときに考える時間が減って、スムーズに。声も出るようになって自分から発信する場面も増えた」と評価した。