喜界の3頭チャンピオンに 団体も喜界が制す 大島地区肉用牛振興大会

2023年10月20日

社会・経済 

グランドチャンピオンに輝いた喜界の出品牛3頭(中央)を囲んで受賞を喜ぶ喜界地区関係者=19日、和泊町

第19回大島地区肉用牛振興大会(県経済農業協同組合連合会主催)最終日は19日、和泊町の沖永良部家畜市場であった。審査の結果、第3部父系群で主席となった大山祐輔さん(喜界)の「まあべりっく」、豊原芳宏さん(同)の「あざらしひめ2」「いつき」の3頭がグランドチャンピオンと萩原三笠杯に輝いた。団体の部も各部門計6頭が最優秀賞を受賞した喜界が優勝した。

 

大会は3年に1回、奄美各島持ち回りで開催。今回は新型コロナウイルスの影響で前回中止となったため6年ぶり、沖永良部島では18年ぶりの開催となった。各島から第1部(若雌1区・月齢12~16カ月)19頭、第2部(若雌2区・月齢17~23カ月)18頭、第3部(父系群・月齢12~23カ月)21頭の計58頭が出品された。

 

多くの関係者が見守る中、県農政部畜産課畜産国際経済連携対策監の西中間公文審査長ほか3人の審査員が発育状況や体のバランスなどを審査。審査後、西中間審査長は「各地区の代表として、発育、体積、体の伸び、大変優れた個体が多かった」などと総評した。

 

豊原さんは「農家、農協、役場など関係者が“チーム喜界”として協力し、牛の手入れを計画的に進めたおかげ。私個人ではできなかったこと。さらに勉強して若い人たちに伝えていきたい」と受賞を喜んだ。

 

第3部と団体の部以外の結果は次の通り。(出品者名と地区、牛名号順。敬称略)

【各部首席】▽第1部 西久代(喜界)じゅら▽第2部 日高卓磨(伊仙)あんみつひめ

【特別部位賞】▽体積均称 グローリーファーム栄(喜界)にいさ▽種牛性 西久代(喜界)じゅら▽後躯 叶敏典(与論)ししとう▽肢蹄 若松新敏(与論)りょう▽斉一性 大山祐輔(喜界)まあべりっく、豊原芳宏(同)あざらしひめ2、いつき