野鳥観察で自然満喫 こども世界自然遺産講座 瀬戸内町

2022年10月23日

子ども・教育

興味深そうに望遠鏡をのぞき込み野鳥を観察する児童ら=22日、瀬戸内町諸鈍

瀬戸内町が主催する2022年度「こども世界自然遺産講座」の第2回が22日あり、参加した町内の小学生11人が加計呂麻島の諸鈍集落でバードウオッチングを行った。講師は奄美野鳥の会の清正斉さん(73)ら会員4人。児童は集落内を散策しながら野鳥を観察し、奄美の豊かな自然を満喫した。

 

講座は、子どもたちに自然保護の心を育んでもらおうと町が2016年から実施している。諸鈍集落は、水田があるため渡り鳥の中継地として重要な場所。奄美野鳥の会の記録によると、生息地を移動しない留鳥も含めて計52種類の野鳥が集落で確認されている。

 

バードウオッチングでは、望遠鏡や双眼鏡を使って身近な野鳥を観察。児童ら注意深く鳴き声に耳を傾け、野鳥を見つけると興味津々な様子で気になったことを質問していた。

 

この日確認できたのは、サシバやキセキレイなどの渡り鳥5種類、キジバト、イソヒヨドリ、スズメなどの留鳥7種類の計12種類。清正さんは「世界中で奄美にしかいない野鳥がたくさんいるので、子どもたちにも大事にしてもらいたい」と語った。

 

古仁屋小5年の龍山逞真君(11)は「望遠鏡で渡り鳥などを観察できて楽しかった。サシバが一番好き。島にいる鳥をもっと見てみたい」と笑顔で話した。