4年生の門出祝う 天城町 与名間分校で「巣立ち式」

2022年03月26日

子ども・教育

在校生や保護者に見送られ学びやを去る3人の4年生=25日、岡前小与名間分校

天城町の岡前小学校与名間分校(田子山ゆかり校長、児童9人)で25日、新年度から約4㌔離れた岡前小学校に通うことになる4年生を対象にした「巣立ち式」が行われた。保護者や在校生、教諭ら約30人が集い、通い慣れた校舎を離れる4年生3人の門出を祝った。

 

与名間分校の児童は、5年生から岡前小学校に通学するため、3学期の修了式に合わせて巣立ち式を実施している。集落の高齢者が小学生の頃から行われている「分校の卒業式」ともいえる伝統行事で、記録では今年度の3人を含め434人の〝卒業生〟がいるという。

 

田子山校長は式のあいさつで4年生3人を「最上級生として活動した経験を生かして、今後の学校生活でも自分らしさを発揮して」と激励。在校生らは、学びやを去る3人との思い出を交えながら感謝の言葉を贈り、新生活への出発を後押しした。

 

新学期からはバス通学になり、これまでの複式学級から同一学年での授業になるなどの変化もあるが、廣田完君は「友達がたくさんいるので平気」と笑顔。豊忠真君は「みんなで長縄跳びするのが楽しみ」と新学期を待ちわびた。

 

廣田君、豊君と共に分校を去る金子結維さんは「与名間分校は教室が二つだけの小さな学校だけど、みんなが仲良し。学習発表会など楽しい行事もたくさんある」と母校の魅力を紹介した。

 

同分校には新年度は新たに3人の児童が加わる予定。