戦闘機訓練、奄美空港17~19日 徳之島空港では13、15日 自衛隊統合演習
2023年11月07日
政治・行政
陸、海、空の自衛隊による統合演習は10日から奄美大島や徳之島、喜界島で実施される。奄美空港(奄美市笠利町)での訓練について奄美市は6日、防衛省からの説明を基にホームページで日程を公開。「那覇空港が使用できない事態を想定し、航空機が奄美空港に一時的に退避する訓練を行う」として、17日から19日にF15戦闘機4機による連続離着陸訓練(タッチ・アンド・ゴー)を実施すると発表した。防衛省統合幕僚監部によると、徳之島空港(天城町)での戦闘機訓練は13、15日の両日行う。
自衛隊戦闘機による訓練は奄美・徳之島空港共に初めて。空港を管理する県港湾空港課によると、6日時点で、両空港内の送迎デッキなどへの立ち入り規制は予定していない。
奄美市では5日、防衛省が事業契約する民間フェリー「ナッチャンworld」で、陸上自衛隊第2後方支援連隊(旭川駐屯地)などの隊員と車両が奄美入り。同市笠利町の旧奄美空港滑走路などに車両を展開し、演習準備を進めている。
天城町では1日から町内放送やケーブルテレビを通じ、演習の全体日程や自衛隊車両の通行を町民へ周知。「今後も周知を続け、訓練日が近づけばより具体的に案内する予定」としている。
統幕によると、奄美大島では大和村でも嶺山公園、大棚地区、湯湾岳ボードウォーク入り口駐車場のいずれかで通信機材やレーダーを展開した訓練を行う予定。
県は10月27日付けで防衛省統合幕僚長宛てに安全確保に対し万全の対策を講じるよう文書で要請したが、県民に向けた訓練場所や日程などの周知は行っていない。県危機管理課は「これまでに行われた日米共同訓練などでも、内容について県からの周知は行っていないため」としている。