「早期辞職が最良」 大久保町長が辞職を表明 4~5月に次期町長選 伊仙町
2025年03月28日
政治・行政

任期途中での辞職を表明する大久保明伊仙町長=27日、同町役場
任期満了(10月30日)での勇退を表明していた伊仙町の大久保明町長は27日、同町役場で記者会見を開き、4月26日付での辞職を発表した。任期途中の辞職理由については「クリーンな選挙にするためにも早期に辞任することが最良と判断した」と述べた。大久保町長の辞職に伴い、次期町長選挙は4月下旬から5月上旬までの間に行われる見込み。
会見冒頭で大久保町長は「任期途中で町長の職を辞することになったことを町民、支援者におわびする」と陳謝。「次期町長選は10月予定だったが、過熱した選挙になる可能性がある。今辞職して早急に選挙を行うことが最良と考えた」と述べた。
早期辞職で選挙の過熱を避けられると考えた理由については「過去の選挙では(選挙までの)時間が長いほど、一部の町民の行動がエスカレートした。一刻も早く選挙をして激しい戦いを減らすことが重要と考えた」と説明。健康上の理由での辞職ではないかという質問に対しては「まったく問題ない」と否定した。
さらに自身が出馬した過去の選挙戦について「機動隊が出動したり、私の自宅が銃撃されたりするなど、過熱した選挙もあった」と回顧。
その上で、「町民や出身者を悲しませるような選挙は私たちの世代で断ち切らねばならない。クリーンな選挙が行われ、町民の声が町政に反映されることを強く願う」と語った。
大久保町長は同日、前徹志議長に辞職願を提出。許可された後、町選挙管理委員会事務局が受理した。次期町長選は辞職願の受理後、50日以内に執行しなければならず、町選管は28日午前に臨時会を開き、選挙日程を決定する。
大久保町長は徳之島徳洲会病院長、県議などを経て2001年に初当選し、現在6期目。次期町長選には、前教育長の伊田正則氏(65)=同町崎原=が昨年7月に、元高校校長の盛初弘氏(63)=同町目手久=が今月23日に立候補を表明している。