担い手の活躍期待 修了生6人が門出 大島紬技術専門学院
2025年03月29日
社会・経済

織りの技術を習得して修了証書を受け取った修了生ら=28日、奄美市名瀬
大島紬の織り技術者を育成する本場奄美大島紬技術専門学院(校長・黒田康則本場奄美大島紬協同組合理事長)の2024年度修了式が28日、奄美市名瀬の本場奄美大島紬協同組合(市産業支援センター)であった。関係者らが、2年間の課程を終えた6人の活躍を期待した。
黒田校長は式辞で「この2年間の経験を基に技術の向上に努め、産地活性化のために役立てることを期待している」といさつ。
修了生代表の川名晴美さん(47)=奄美市名瀬、愛媛県出身=は「細い糸を縦、横一本ずつ合わせながら織るということは根気のいること。毎日が自分自身との戦いということを学び、初めて反物を織り上げたときの感動は一生忘れない」などと述べた。
修了式には関係者も紬姿で出席し6人の門出を祝った。同学院講師の栄夏代さん(81)は「皆さん熱心で、新しいことに挑戦する意欲も高かった。大島紬を愛しながら末長く頑張ってほしい」と願った。
同学院の累計修了生は述べ463人となった。