与論町長選 山氏が再選

2019年09月04日

政治・行政

出陣式で再選に向けて支持を訴える山元宗氏=3日午前9時15分ごろ、与論町那間の選挙事務所前

出陣式で再選に向けて支持を訴える山元宗氏=3日午前9時15分ごろ、与論町那間の選挙事務所前

 任期満了に伴う与論町長選挙は3日、告示された。現職の山元宗氏(75)=那間=以外に立候補の届け出はなく、無投票で再選が決まった。同町長選の無投票は2003年以来16年ぶり。山氏は2期目に向けて「これからも町民との対話を重視した政治姿勢を貫いていきたい」と決意を述べた。

 

 山氏は今年の町議会3月定例会で立候補を表明。▽高卒祝い金創設など子育て支援の充実▽農・畜・水産・商工業の振興▽防災無線の整備など災害に強い町づくり▽定期船の抜港対策のための港湾整備や空港エプロンの拡張など交通基盤整備―などを政策に掲げた。

 

 山氏は立候補の届け出後、同町那間の選挙事務所で出陣式。再選を支持する全町議10人を代表し、福地元一郎議会議長が「全議員が一人の候補者を応援するというのは、議会の山候補に対する信頼の表れ。次の4年間も健康に留意しながら町民のために働いてほしい」などと激励した。

 

 山氏は「私にできることはどんどん教えてほしい。皆さんの意見を大事にしながら、『この島に生まれて本当に良かった、住んで良かった』と思えるような島をつくっていきたい」と第一声。頑張ろう三唱の後、選挙カーに乗り込み、遊説に出発した。

 

 届け出が締め切られる午後5時前に事務所へと戻り、無投票当選の知らせが入ると、支持者とともに再選を喜んだ。

 

 山氏は「進みは遅くても、(町民の)皆さんの同意を得て、力を借りながら進めるという気持ちはこれからも持ち続け、町政運営に当たりたい」と抱負を語った。

 

 山氏の新任期は9月25日から4年間。当選証書付与式は9日、町役場仮庁舎で行われる。

 

山 元宗75無所属現

 当選2回。町糖業振興会会長(元小学校校長、元町教育委員長)。都留文科大学文学部卒。与論町那間