今年度初のふれあい対話 名瀬地区皮切りにスタート 安田市長

2024年04月21日

政治・行政

24年度初開催となった「市民と市長のふれあい対話」=20日、奄美市名瀬柳町

奄美市の安田壮平市長と市民が意見を交わす「市民と市長のふれあい対話」が20日、奄美市名瀬の柳町集会場と、長浜町集会場で開かれた。2024年度初の実施で、両会場合わせて住民36人が参加。地域の防災力強化や危険空き家対策など、市民生活やまちづくり全般に関して、市政へのさまざまな意見や要望を寄せた。

 

ふれあい対話は安田市長の選挙公約の一つ。地域の課題やニーズの把握に努め、市政運営に反映させる目的で、22年7月に始まり今年度で3年目。土日を中心に市内各地区で、ほぼ毎月開いている。

 

20日に実施した両会場では、今年度新たにスタートした総合計画「未来の奄美市づくり計画」や、24年度の市予算の概要などを安田市長が説明した後、参加者と意見を交わした。

 

柳町では市民20人が参加。▽災害時の避難所となっている集会場のパーテーション(間仕切り)など備品の充実▽柳町集会場に隣接し、自治会が管理する市有地(空き地)の有効活用に向けた陥没個所の改修▽長年放置され、近隣住民が不安に感じている危険空き家の解消―などについて要望があった。

 

「ごみ出し時間と収集時間に差があり、ごみがカラスに荒らされる。地区ごとに、ごみ出しの時間帯を変えるなど柔軟な対策がとれないか」「民生委員が不在地区の早期解消を」などの意見もあった。

 

長浜町では16人が参加し、「グラウンドゴルフをのびのびと楽しむことができる場を、地区内で新たに整備できないか」「市職員が退職後、自治会活動に積極的に参加するよう市長による職員教育を」などと要望。

 

津波災害時の一時避難所の見直し、少子化対策の推進を求める声もあった。

 

安田市長は「今後も市民の皆さんとのコミュニケーションを大切に、風通しのいい市政運営をしていく。いただいた意見は今後の市政運営にしっかりと生かしていきたい」と述べた。

 

次回は5月18日に名瀬佐大熊、東が丘(小浜町)の2地区で開催予定。