仕事探しは「9割ネット」 最新の求人、採用策学ぶ 奄美市でセミナー

2023年06月16日

政治・行政

インターネット上の採用管理サービスを利用、実践しながら学ぶ奄美市主催「採用力向上セミナー」の参加者たち=15日、同市名瀬

民間企業の雇用促進・人材確保を図る「採用力向上セミナー」(奄美市主催)が15日、同市名瀬の市民交流センターであった。市内の多業種20社から計21人が参加し、同市内外の人口動態や採用動向に理解を深め、インターネット上で求人募集・採用管理を行うツールと手法を学習。講師を務めた販促・人材大手リクルート(本社・東京都)の担当者は「求職者の9割は(インター)ネットで仕事探しをする」と強調した。

 

奄美市とリクルートは先月、「奄美市内企業等の求人情報の発信強化と人材確保・雇用促進に関する連携協定」を締結。セミナーは同協定に基づいて今月15、16の両日、市内事業者向けに予約制で実施している。

 

15日は同社ソーシャルソリューションデザイン部の担当者2人が登壇。2部構成の第1部では、人口減少や少子高齢化で厳しさを増す雇用情勢を示し、業務分担や勤務形態の見直しで人材確保、負担軽減につなげた先行事例を紹介した。

 

第2部では、インターネット上の自社採用ページが無料で作れるサービス「AirWORK(エアワーク)」と連携した求人検索サイト「indeed(インディード)」の利用方法を解説。参加者は持参したパソコンやスマートフォンで自社ページ作成を実践した。

 

セミナーに参加した介護施設のスタッフは「とりあえず話だけ聞いたが、ぜひ導入したい」と〝ネット求人〟活用に前向き。すでに自社採用ページを作成している宿泊施設の広報担当者は「島内で求人を出しても応募がない。島外にも届く求人情報発信の必要性は高まっている」と語った。