前年上回る135万人 24年奄美5空港旅客数 大阪航空局利用概況集計
2025年04月16日
政治・行政

奄美大島の空の玄関口、奄美空港。24年は約86万人が利用した(資料写真)
国交省大阪航空局の管内空港利用概況集計によると、奄美群島内5空港の2024年旅客数(速報値)は計135万6848人で、前年に比べ1万3616人(1%)増加した。新型コロナウイルス禍の21年比では43万6380人(47・4%)増。コロナ禍が収束に向かったことに加えて、官民で進める「奄美・沖縄」の世界自然遺産登録PRの取り組み成果などもあり、観光客を中心に乗降客が増えたとみられる。
24年の旅客数は奄美空港を除く4空港で前年を上回った。空港別では、奄美が86万1277人(前年比2988人減)、喜界8万7226人(同6835人増)、徳之島20万3454人(同2416人増)、沖永良部11万3281人(同2090人増)、与論9万1610人(同5263人増)だった。
月別に5空港合計の旅客数をみると、8月が14万5321人で最多となり、7月が13万6364人、10月が12万1953人、3月が11万9815人―と続いた。10万人を下回ったのは4月と6月のみだった。
コロナ禍前の3年間の旅客数は17年が120万5864人、18年132万3472人、19年138万7124人と推移し、コロナ感染が広がった20年は84万9242人に減った。
県がまとめた24年の奄美群島への入り込み・入域客数によると、奄美外から奄美各地に入った入域客は65万3195人で前年比1万1620人の増。関東と関西から減少した一方、鹿児島と沖縄からは増加した。
入域客と群島内で移動した合算の入り込み客は84万1213人で前年に比べ1万7975人増えた。24年の入り込みと入域客数は、いずれも過去最多を記録した19年に迫るまでに回復した。