「シーボーン・クエスト」初寄港 乗客らが島内観光楽しむ 名瀬港

2025年04月17日

社会・経済 

シャトルバスに乗り込むクルーズ船の乗客=16日、奄美市名瀬

国際クルーズ客船「シーボーン・クエスト」(3万2477㌧、バハマ船籍)が16日、奄美市の名瀬港に初寄港した。主に欧米豪からの乗客約430人が来島。オプショナルツアーなどで島内観光に繰り出し、奄美を満喫した。

 

今回のクルーズは富裕層向け。横浜発着で、名瀬のほかに釜山(韓国)や函館、那覇、基隆(台湾)、長崎、鹿児島などを巡る。

 

この日は午前8時に入港。乗客らは同9時半ごろから、名瀬港観光船バースに待機していたツアーバスやシャトルバス、タクシーに次々と乗り込んだ。島内各地の観光名所を巡るオプショナルツアーには合わせて約150人が参加した。

 

名瀬港に初寄港した国際クルーズ船「シーボーン・クエスト」=16日、奄美市名瀬

同10時半からは船内で歓迎セレモニー。安田壮平市長や紬美人が出席し、同船の船長に記念品を贈呈した。港には大島紬の小物や黒糖焼酎、郷土菓子など奄美の特産品を販売する店舗が並び、乗客らが買い物を楽しんだ。

 

イギリスから訪れたポール・スコットさん(71)は「森での自然散策や黒糖焼酎の蔵元見学、大島紬の泥染めや機織り体験などをした。奄美は緑の山々がたくさんあって素晴らしい。手つかずの自然を見られてとても良かった。また来たい」と笑顔を見せた。

 

送別セレモニーでは、関係者らが島唄や八月踊りなどを披露し華やかに乗客を見送った。