古中女子柔道部が一日救急隊長　９月９日「救急の日」で啓発　瀬戸内消防分署

大島地区消防組合瀬戸内消防分署（久野泰信分署長）は「救急の日」の９日、県中学総体柔道競技の団体戦で準優勝を果たした瀬戸内町立古仁屋中学校女子柔道部２年の高森樹里さん、米田君音さん、米田美音さんの３人を一日救急隊長に任命し、町内で啓発キャンペーンを行った。３人は同分署での任命式後、古仁屋地区のＡコープ瀬戸内店へ移動し、買い物客らに自動体外式除細動器（ＡＥＤ）の正しい使用方法などが記されたチラシを配布。「きょうは救急の日です、ご協力よろしくお願いします」などと呼び掛けた。

 

中学総体の柔道競技は７月に薩摩川内市で開催され、高森さんは個人でも優勝を果たすなど活躍。部員数３人と小規模ながら、準優勝の快挙を成し遂げたことなどが評価され、一日救急隊長に任命された。

 

キャンペーンで３人は笑顔を見せながらチラシを配り「倒れている人がいたら、自分から助ける行動をとりたい」「緊急時には、迅速に行動したい」「良い判断ができるようにしたい」と話した。

 

同日は任命式に先立ち、１団体２個人に感謝状を贈呈した。

 

前田建設工業・岩田地崎建設・丸福建設共同企業体は、３月１３日に同町勝浦の作業所前で心肺停止事案が発生した際に、胸骨圧迫とＡＥＤの使用により救命。

 

同町在住の川畑蔦枝さんと長崎友喜さんは、６月１９日に同町古仁屋瀬久井港で発生した軽乗用車の海中転落をいち早く発見。ほかの人たちと協力して運転手を救助し、救急隊に引き継いだ。

 

久野分署長は「勇気ある行動が一命を取り留め、（助けられた人が）後遺症なく社会復帰を果たすことができた」と感謝した。

 

このほか、救急出場千件以上の職員表彰もあった。同消防分署関係の被表彰者は次の通り。（敬称略）

▽千件表彰　龍元正也▽人命救助感謝状　前田建設工業・岩田地崎建設・丸福建設共同企業体、川畑蔦枝、長崎友喜