同室避難の実現を 災害時のペット対応で要望 奄美市

2023年05月09日

政治・行政

ペットとの同室避難を安田壮平市長に要望するうささん(左から4人目)ら=8日、奄美市名瀬

災害時にペットの捜索や救助活動を全国で行う「チームうーにゃん」(千葉県)代表で、絵本作家のうささんらが8日、奄美市役所を訪問し、安田壮平市長に災害時、飼い主とペットが同じ室内に避難する「同室避難」の実現を訴えた。うささんは「同室避難を実現している自治体は全国でも少なく、ぜひ奄美から広げてほしい」と要望した。

 

うささんは全国各地でペットの保護活動を展開し、奄美大島にもたびたび訪れている。市長への表敬訪問には市内の獣医師などでつくる「ペットの安全を守る会」(青砥真知子代表)や、公明党奄美市議団(大迫勝史団長)も同行した。

 

うささんは昨年12月に同室避難所を指定した愛知県犬山市の事例を紹介し、奄美市内で同室避難が可能な避難所の指定を求めた。

 

守る会のメンバーらも「飼い主は家族であるペットを置いて避難できない。ペットだけでなく、飼い主を守るためにも同室避難できる場所を」などと訴えた。

 

うささんによると、ペットを避難所の建物の外に置く場合、飼い主と離れることで不安になって鳴いたりするため、同室避難が適しているという。

 

安田市長は「重く受け止める。庁内関係課とも協議し、検討していく」と応じた。