トウモロコシ収穫を体験 JA女性グループが初の食育活動 伊仙町

2023年05月08日

子ども・教育

トウモロコシ収穫を体験した食育活動の参加者=7日、伊仙町目手久

JAあまみ徳之島事業本部女性部ふれあいグループ(前田澄子代表)が主催する食育活動が7日、同本部東部支所(伊仙町目手久)で開かれた。島内の親子連れ9組が参加。トウモロコシの収穫や島内産の野菜を使った料理の試食を行って食と農の大切さについて学んだ。

 

同グループには6人が所属。これまでに郷土料理教室などを開催しているが親子対象の食育活動は今回が初めての試みとなった。収穫するトウモロコシは目手久の有機じゃがいも農家「ファームくぼた」の農地で育てたもので、グループメンバーが今冬から協力して管理してきた。

 

収穫後は支所に移動して紙芝居などで学習。農業には花粉を媒介するミツバチなどの昆虫の協力が必要なことや、食料自給率、フードロスなどの問題について学んだ。試食ではトウモロコシのほか、同農園で育ったバレイショを使ったコロッケ、島内産の野菜でつくった豚汁、島内産バナナなどに舌鼓を打った。

 

子どもたちのほとんどはトウモロコシの収穫は初体験。両親、妹と参加した清水聖昇さん(亀津中1年)は「取れたてのトウモロコシは甘くてびっくり。やっぱり島で育てた野菜が一番おいしい」と話した。

 

同グループでは食育と先人の知恵の伝承を目標に今後も同様の活動を展開するという。前田代表(68)は「初の試みだったが手応えは十分。バレイショの植え付けなどの体験も取り入れて子どもたちに食と農の大切さを伝えていきたい」と展望を語った。