商工、農水産業者ら訪問 12日まで奄美地区視察 県議会産業経済委

2024年01月11日

政治・行政

九州電力送配電竜郷発電所を視察する県議会産業経済委員会の関係者ら=10日、龍郷町

行政施策の実施状況や地域課題などを調べる県議会産業経済委員会(郷原拓男委員長、委員10人)の奄美地区視察が10日、龍郷町を皮切りに始まった。12日にかけて奄美大島と与論島で商工、農水産事業者や経済団体を訪問し、情報収集と意見交換を行う。

 

10日、一行は空路で奄美大島入り。島内の電力供給を担う九州電力送配電竜郷発電所(龍郷町)とクロマグロ養殖に取り組む近畿大学水産研究所奄美実験場(瀬戸内町)を訪問した。

 

同発電所は、離島に適した内燃力機関で島内電力需要の大部分を賄うとともに、島内各地の発電所・変電所の遠隔制御も行っている。来所した県議団に、川崎隆二所長は「日本最大級の発電機を運用する一方、環境影響の抑制にも最大限配慮している」と説明した。

 

奄美大島での電力供給を巡る課題は、主に再生可能エネルギーの有効活用と内燃機関の燃料転換。同発電所の担当者は「関係業界の動向も注視し、電力の安定供給につながる発電の在り方を探りたい」とした。

 

3日間の奄美地区視察へ向けて、郷原委員長は「鹿児島県の魅力度向上に離島振興は欠かせない。奄美を多角的に視察し、県政に生かしたい」と語った。

 

11日は空路で与論島へ移動し、12日にかけて各地を巡る予定だという。