喜界地下ダムなど追加 奄美の7施設含む97カ所 緊急一時避難施設を指定 鹿県
2025年03月26日
政治・行政

喜界地下ダムの建設に伴って整備された地下トンネル=2015年12月、喜界町湾
【鹿児島総局】県は25日、武力攻撃を受けた際の住民の一時避難先となる「緊急一時避難施設」に、奄美群島の7カ所を含む県内97カ所を追加指定したと発表した。県危機管理課によると、これまで奄美では地下施設の指定がなかったが、今回初めて喜界地下ダム(喜界町湾)が指定された。県全体の緊急一時避難施設は計1864カ所(うち地下施設23カ所)となった。
緊急一時避難施設とは、ミサイル攻撃による爆風などから受ける直接の被害を軽減するために、一時的な避難に活用するコンクリート造りなどの頑丈な建築物や地下施設(地下街、地下駅舎など)。国民保護法に基づき各都道府県は、緊急一時避難施設の指定を推進している。
奄美で新たに指定されたのは運動公園や商業施設などで、奄美市5カ所と、喜界町、与論町の各1カ所。奄美全体の指定施設は466カ所となり、市町村別では▽奄美市116カ所▽大和村20カ所▽宇検村20カ所▽瀬戸内町84カ所▽龍郷町33カ所▽喜界町31カ所▽徳之島町18カ所▽天城町24カ所▽伊仙町37カ所▽和泊町29カ所▽知名町33カ所▽与論町21カ所。
県危機管理課は「市町村や民間とも連携し、地下施設も含めた指定の推進に取り組む」としている。
市町村別の指定施設(25日現在)は県ホームページに掲載している。