地域おこし協力隊に西谷さん 脱炭素推進専門員に松下さん 辞令と委嘱状を交付 和泊町

2023年04月06日

政治・行政

和泊町地域おこし協力隊に任命された西谷麻巳さん(左)と脱炭素推進専門員を委嘱された松下周平さん(右)=3日、和泊町役場(同町提供)

【沖永良部総局】和泊町は1日付で、地域おこし協力隊(元気!わどまりスポーツアドミニストレーター)に西谷麻巳さん(38)を任命し、脱炭素推進専門員を松下周平さん(33)に委嘱した。西谷さんは町の総合型地域スポーツクラブ「元気!わどまりクラブ」の持続可能な組織づくり、松下さんは同町と知名町が一体となって取り組む脱炭素推進計画の業務を担う。3日に辞令と委嘱状をそれぞれ交付した。

 

西谷さんは兵庫県出身。前職は花屋の副店長で、移住や地域おこし協力隊に興味があり、同町の協力隊募集に応募。家族4人で引っ越して来た。「自然豊かで、観光地化していない場所を探していた。スポーツを推進する業務内容にも引かれた」と応募のきっかけを語り、「島民の意見を取り入れつつ、古き良きものを守りながら、新しいことをやっていけたら」と抱負を語った。教育委員会に所属し、任期は最長3年間。

 

松下さんは愛知県出身。総務省が支援する地域活性化起業人として、ミライネクト(埼玉県)から出向した。任期は2年間で、町企画課に新設された脱炭素推進室に所属し、再生可能エネルギー利用のため電力融通を実現できるDGR(デジタルグリッドルーター)の導入や電力会社との調整役を担う。

 

脱炭素推進計画の土台づくりを担う重責に、松下さんは「まだまだ未知数、難しい側面もあるが、知名町や電力会社と調整しながら、第一歩を踏み出し、発信していきたい」と力強く語った。