定数22に24人立候補 少数激戦、新人は過去最多 きょうから期日前投票 奄美市議選

2023年10月23日

政治・行政

出陣式で「頑張ろう」を三唱し、気勢を上げる陣営(一部加工あり)=22日、奄美市

任期満了(11月19日)に伴う奄美市議選は22日告示された。定数22に予想の24人(現職13、新人11)が立候補し、前回と同じく少数激戦の構図となった。各陣営は立候補届け出後、事務所や近くの公園などで出陣式を開いて遊説に出発。29日の投票日に向けて1週間の選挙戦がスタートした。23日からは期日前投票が始まる。

 

立候補者の党派別内訳は自民5人(すべて現職)、公明4人(現職2人、新人2人)、共産1人(現職)で、残り14人は無所属(現職5人、新人9人)。前回(2019年)から自民が半減、公明は変わらず共産が1人減。無所属が増え、政党色の薄まりを印象付けた。

地区別は名瀬18人、住用2人、笠利4人。性別は男性22人、女性2人。年代別では60代が8人で最も多く、次いで50代6人、40代4人、70代3人、20代と30代、80代が各1人。

 

出陣式や街頭演説で各候補者は、▽地域経済の活性化▽人口減対策▽自然や文化の保全▽子育て支援策と福祉の充実▽農業・観光業などの産業振興▽防災力の強化│などを訴えた。現職はこれまでの実績もアピールした。

 

奄美市制施行後の市議選では新人の立候補が最多となり、前回同様に新旧交代が進むこととなるが、21日までの前哨戦は比較的静かに推移。選挙戦は地縁・血縁を軸に展開されるが、特に新人は選挙期間中にどれだけ知名度を高められるかがカギとなりそう。

 

各陣営からは政策論争を呼び水にした浮動票の掘り起こしへの期待がある一方、投票率低下への懸念も聞かれる。前回選の投票率は過去最低の66・57%だった。

 

期日前投票は23日から28日まで。時間は市役所が午前8時半~午後8時、住用、笠利両総合支所が午前8時半~午後6時。

 

投票は29日午前7時から午後6時まで市内33カ所で行われ、午後8時から名瀬小学校体育館で即日開票される。

 

21日現在の選挙人名簿登録者数は3万4413人(男1万6373人、女1万8040人)。地区別は名瀬2万8857人、住用1023人、笠利4533人。