実践的な取り組み推進 教育民泊実行委が総会 龍郷町

2023年07月01日

政治・行政

龍郷町教育民泊実行委員会の2023年度総会=21日、同町役場(提供写真)

修学旅行生らを対象に、一般家庭で宿泊・体験サービス提供を目指す「龍郷町教育民泊実行委員会」(成海博文会長、委員10人)の2023年度総会が21日、同町役場であり、23年度の事業計画などを決めた。24年度の本格始動へ向けた現状や課題、今後の方針などについて情報共有。22年度の活動で積み上げた学びを生かし、23年度は宿泊・体験サービス提供の実践的な取り組みを図る。

 

同委員会は22年7月に発足。豊かな自然や文化など地域資源を生かした町独自の「教育民泊ブランド」構築を目的とし、町や商工会、区長会など関係機関のほか宿泊受け入れ希望家庭の代表者らで構成する。

 

22年度は先進地視察で出水市を訪問したほか、町民向け教育民泊セミナーを複数回実施。一方、試験的に宿泊者を受け入れるモニター実施は実現に至らなかった。受け入れ希望家庭は現在16世帯で、目標の30世帯に届いていない。

 

23年度は定例会やセミナーを軸に先進地視察も行い、中学生を対象としたモニター実施も模索する。11月にはセミナーの一環で兵庫県からの修学旅行生を受け入れ、お菓子作り体験を提供する。こうした活動と並行し、民泊に必要な各種申請も順次進める。

 

総会冒頭のあいさつで成海会長は「受け入れ(希望)家庭が少しずつ増えている一方、受け入れ経験を積めないまま不安を抱いている家庭もある」と現状を指摘。24年度の本格始動へ向けて「龍郷町一体で推進できれば」と思いを述べた。