市民主体の事業を応援 ソフトのみ2次募集を実施 「紡ぐきょらの郷づくり事業」 奄美市

2022年07月07日

政治・行政

21年度の「紡ぐきょらの郷づくり事業」で改修された知名瀬の土俵上屋=6月30日、奄美市名瀬知名瀬

奄美市が2009年度から取り組む「紡ぐきょらの郷(さと)づくり事業」は21年度までに114件の事業を採択し、総額1億970万5千円を助成した。21年度は6市民団体に584万9千円を交付。各団体は事業を活用し、集落の空き家改修による地域活性化や、集落活動の記録保存などに取り組んだ。市は現在、22年度分の2次募集を実施。募集期間は7月11日まで。

 

同事業は「市民が考え、市民が主体となり、市民のために提供する事業」を応援する制度。応募できるのは5人以上の市民で構成され、市内での活動拠点、活動実績がある団体。規約などがあり、会計処理が行われ、営利を目的としないなどの条件がある。

 

事業は地域や集落活性化の拠点となる施設設備を整備する「ハード事業」、共生・協働のまちづくりを推進する「ソフト事業」がある。総事業費に対する助成額は最大で9割。現在の補助額の上限はハード300万円、ソフト100万円。

 

09~21年度までの採択件数と補助額は、ハードが35件で7878万4千円、ソフトが79件で3092万1千円となっている。20年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため事業を行わなかった。

 

21年度はハード2件、ソフト4件。▽土俵上屋の改修事業(知名瀬町内会)助成額130万1千円▽空き家改修(宇宿集落きょらの郷づくり会)同271万2千円▽町内報をまとめた「小宿20年の歩み」発行事業(同町内会)同67万6千円▽奄美地区住民交流ふれあいまつりで使用する灯ろうづくり(同まつり実行委)同57万6千円-などが採択された。

 

22年度の事業予算はハード、ソフトとも500万円ずつの計1千万円。1次募集でハード2件、ソフト2件を採択し、ハードはすでに予算に達したため、2次ではソフト事業のみ募集している。

応募書類は市のホームページからダウンロードできる。提出先、問い合わせは0997(52)1111の奄美市市民協働推進課市民協働係へ。