年内に区域指定へ-奄美群島の国立公園化

2014年06月13日

政治・行政

 「人と自然の共生」による奄美群島の発展と世界自然遺産登録を目指した活動を進めている3団体の総会が12日、奄美市内であった。最短で2016年の世界自然遺産登録へ向けたスケジュールと、私有地(地権者)との調整など課題を確認。関係機関団体が連携して地域住民への周知啓発も進めて世界自然遺産登録を実現し、持続的な観光利用や農業振興につなげていくことを申し合わせた。
 【奄美群島の世界自然遺産登録推進協議会】(会長・朝山毅奄美市長)環境省は13年度、林野庁、鹿児島、沖縄両県と共同で設置した科学委員会で「奄美・琉球」の世界自然遺産登録の推薦候補地に奄美大島と徳之島、沖縄本島北部、西表島を選定した。14年度に管理計画案の策定、地元行政機関や関係者との調整も経て15年1月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)へ推薦書を提出し、16年夏の登録を目指す。
 登録の担保措置となる奄美群島の国立公園化では関係者との調整も進め、約1カ月のパブリックコメント(意見公募)や地元説明会を経て中央環境審議会に諮り、14年中に区域を指定したい考え。