持続可能な地域づくりを　応援大使の田中さんが講話　龍郷町

龍郷町は１１日、町職員を対象にした研修会を開いた。町が昨年３月に任命した「たつＧＯ！　応援大使」第１号で、前県大島支庁長の田中完さん（６１）が講師として招かれ、「色とりどりのシマ～龍郷町～」を演題に講話。田中さんは職員へ「龍郷町の魅力の本質を見詰め直し、１０年、２０年、５０年先を見据え持続可能な地域づくりに取り組んで」と訴えた。

研修会は町が田中さんへ講師を依頼して実現。町職員約３０人が出席した。

 

県酒造組合専務理事を務める田中さんは、新型コロナウイルスの影響で人の価値観が変化し、地方への関心が高まっているとして「積極的に情報収集し、先取りの精神でチャンスをつかむことが求められる」と強調。県内１１２の蔵元がある焼酎文化を生かした地域づくりを提唱した。

 

また、太平洋と東シナ海に接し、豊かな森や多様な文化にあふれた各シマ（集落）の魅力について言及。「集落の中に人を引き込み、町内に滞在させることが重要。町の魅力をメモに書き留めることを積み重ねることでアイデアが生まれ、町の発展につながる」などと呼び掛けた。

 

講話後には、各集落の景観や誇りなどの魅力について田中さんと町職員が意見交換した。