施設の活用に期待 国交省が道の駅登録証伝達 徳之島町

2024年03月20日

政治・行政

鹿児島国道事務所の竹下卓宏所長(右)から道の駅登録証を受け取る高岡秀規徳之島町長=19日、徳之島町役場

【徳之島総局】徳之島町と県が同町花徳に整備している観光拠点施設「とくのしま」に対する道の駅登録証伝達式が19日、同町役場であった。国土交通省、県、町の関係者ら9人が出席。鹿児島国道事務所の竹下卓宏所長から高岡秀規町長に登録証が手渡され、出席者一同が島内初の道の駅の今後の活用に期待した。

 

道の駅は国交省が1993年に始めた制度。▽休憩▽情報発信▽地域連携│と三つの機能が求められ、国交省道路局が登録証を交付する。「とくのしま」は2月16日に国内1213件目の道の駅として登録を受けた。県内では23件目、奄美群島内では奄美市住用町に次いで2件目。

 

同施設は12月に運用開始の予定。伝達式で竹下所長は「島内産食材を使用した食事や島唄、島踊りなどの伝統文化を楽しめる場であるほか、災害時の防災拠点としても期待される。引き続きできる限りの協力をしたい」とあいさつした。

 

道の駅敷地内の施設の配置を示した平面図(国土交通省提供)

 

高岡町長は島内初の道の駅の誕生に喜びを示した上で、「施設の運営には人材育成が欠かせない。関係者の期待に応えられるかは私たちに懸かっている。今後は厳しい目を持って運営に当たりたい」と表情を引き締めた。

 

道の駅「とくのしま」は徳之島町花徳と天城町を結ぶ県道伊仙亀津徳之島空港線沿いに整備中。敷地面積6832平方メートルで駐車場46台分、トイレ22基のほか、情報提供や休憩のための施設、観光案内所、飲食施設などを備える。同敷地内には環境省が「世界自然遺産センター」(仮称)の整備を進めている。