現職の鎌田氏3選 瀬戸内町長選

2023年06月07日

政治・行政

瀬戸内町長選の出陣式で、3期目への意欲を語る鎌田愛人氏。夕方には無投票当選が決まった=6日、瀬戸内町古仁屋

任期満了に伴う瀬戸内町長選挙は6日、告示された。現職の鎌田愛人氏(59)=清水=以外に立候補の届け出はなく、無投票で3回目の当選が決まった。同町長選の無投票は町制施行(1956年)以来初となった2019年に続き、2回連続。鎌田氏は3期目に向けて「やらなければならないことがたくさんある。町民の声に耳を傾け、心に寄り添い、将来に向けて町政を進めていく」と決意を述べた。

 

鎌田氏は町議を経て15年の町長選で現職との一騎打ちを制して初当選。昨年の9月議会で3期目を目指す意思を表明した。「10年間の長期振興計画を策定する中で、確実にその政策を推進していく責任が私にはある」とし、「人が輝く夢と希望に満ちた魅力あるシマ」を実現することを基本理念に掲げた。
鎌田氏は立候補の届け出後、同町古仁屋の春日公園で出陣式。福山拓生後援会長らのあいさつの後、公明党県本部から推薦状が授与された。

 

第一声で鎌田氏は「8年前の選挙戦は町を二分する激戦で町内に残ったしこりの解消が課題だった。町民と郷友会、役場職員が一体となった『チームせとうち』を旗印に町政運営を推進してきた。これをより強固にして次の世代に引き継ぐ使命と責任がある。どうか私に任せて」と訴えた。頑張ろう三唱後、選挙カーに乗り込むと、奄美大島側の各集落を遊説して回った。

 

無投票当選の一報は、午後5時すぎ、役場前での演説を終えた時に入った。鎌田氏は報道陣の取材に対し「3期目も無投票当選となったことは、町民が3期目も私に任せようと思ったからこそ。町民に感謝したい。瀬戸内町に住み続けたい、暮らしたいと思う人たちがたくさん出てくる町にしていきたい」と語った。

 

鎌田氏の新任期は6月25日から4年間。当選証書付与式は12日、町役場で行われる。