パッション収穫開始 今季共販目標は3トン JAあまみ徳之島地区

2023年06月08日

社会・経済 

収穫期を迎えたパッションフルーツにはさみを入れる貞山博一さん(手前)ら出席者=7日、天城町天城

【徳之島総局】JAあまみ徳之島地区果樹部会主催のパッションフルーツ収穫式が7日、天城町天城のほ場であった。島内生産者やJA、徳之島3町、県から約30人が参加。共販目標3トン達成へ向けて関係者一同で結束を固めた。

 

同部会のパッションフルーツ生産者は12戸で、共販栽培面積は計107アール。今季は年末年始に低温と強風に見舞われたが、生育は良好。前年の共販実績772キロ、107万4570円を大きく上回る3トン、450万円を今季の目標に掲げた。

 

収穫式は同部会長の貞山博一さん(40)のほ場で開催。開会のあいさつでJAあまみ徳之島事業本部の藤和弘本部長は「徳之島のパッションフルーツは市場関係者からも高評価を得ている」と生産者を激励。県大島支庁徳之島事務所農業普及課の山方誠課長は「まず、消費者に手に取ってもらうためにも、外観が良く実詰まりが良い品を生産してほしい」と話した。

 

代表者によるはさみ入れの後には試食会も開催。貞山さんは「初めての植え方に挑戦したが、着果も肥大も良好。目に見える成果があった」と手応えを示し、「糖度も18度と高く出来には自信がある。徳之島の夏の香りを楽しんでほしい」と笑顔で話した。

 

徳之島のパッションフルーツの収穫は6月中旬から7月上旬がピークで7月末ごろまで出荷が続く。