奄美の風景、東京の個展で発信 イラストレーターのちゃずさん

2023年06月08日

地域

作品を展示する会場で、来場者の似顔絵を描くちゃずさん(左)=3日、東京の「かごしま遊楽館」

【東京支社】瀬戸内町の加計呂麻島への移住体験がある埼玉県在住のイラストレーターちゃずさん(32)の個展「奄美大島の風景展」が3、4の両日、東京都にある鹿児島県のアンテナショップ「かごしま遊楽館」で開催された。奄美の風景や日常生活の様子を表現した「海の中まち」や「島の日常」など作品約10点を展示し、来場者を魅了した。

 

ちゃずさんは福岡県出身で、2018年から2年間、加計呂麻島にアトリエを構えて活動。加計呂麻島在住時に撮影されたドキュメンタリー映画「夫とちょっと離れて島暮らし」が話題を呼んだ。

 

個展はかごしま遊楽館オープン28周年の記念企画で、3日はちゃずさんが来場者の似顔絵を描いてプレゼントするというイベントも開催。来場者はちゃずさんの独特なタッチと色彩を表現した作品に見入っていた。

 

会場を訪れた80代の女性は「今度クルーズ船で奄美に行く予定なので、展示を見てさらに楽しみが増えた」と話し、40代の女性は「ちゃずさんの作品が装丁された書籍を見て、ファンになった。作者と会うことが出来て、本当にうれしい」笑顔を見せた。

 

ちゃずさんは「たくさんの人々に作品を楽しんでいただけてうれしい。奄美のPRのお手伝いができたかな」と話し、今後の制作にも意欲を見せた。