現職の高岡氏が5選 町制初の2期連続無投票 徳之島町長選

2023年07月05日

政治・行政

街頭演説で重点政策を訴える高岡秀規氏。夕方には町制施行後初の2期連続無投票当選が決まった=4日、徳之島町池間

【徳之島総局】任期満了に伴う徳之島町長選は4日、告示された。現職の高岡秀規氏(63)=亀津=以外に立候補の届け出はなく、2019年の前回選に続く無投票で5回目の当選が決まった。町選管によると、2期連続の無投票は町制施行後初めて。当選の一報を受けた高岡氏は「支持者に対してどうやって恩返ししていくか、公約を守るため努力していくかなど、自分自身と闘いながら4年間頑張りたい」と5期目への決意を述べた。

 

高岡氏は今年3月の町議会定例会で「徳之島が今後の時代の変化に対応できる離島のモデルとなるよう町政に取り組む」と述べ、立候補を表明。23年度末に期限切れを迎える奄美群島振興開発特別措置法の延長に言及し、「奄美群島12市町村が一丸となって取り組むことが重要。その一員として頑張りたい」と意欲を示した。

 

高岡氏は立候補の届け出後、同町亀津の選挙事務所で出陣式。

 

第一声で高岡氏は「1丁目1番地の政策は奄振法の延長。(自民党奄美振興特別委員会の)森山裕委員長とともに延長を目指す」と国政とのつながりを強調するとともに、重点政策に▽農業、水産業の振興▽教育格差の是正▽人材育成―などを挙げ、「失敗を恐れず試行錯誤しながら、新しい時代にマッチした政策に取り組む」と訴えた。

 

高岡氏は頑張ろう三唱で気勢を上げた後、支持者らとともに選挙カーに乗り込み町内一円を遊説。12カ所で街頭演説を行った。

 

午後5時20分ごろ、町役場前での街頭演説中に当選の知らせを聞いた高岡氏は、報道陣の取材に「4年に1回選挙があるが、当選と同時にいつも身の引き締まる思い。初心に戻って町政に取り組みたい」と語った。

 

高岡氏の新任期は7月25日から4年間。当選証書付与式は10日午前10時から町役場である。