盛氏が出馬表明 「教育で町を変えたい」 伊仙町長選
2025年03月24日
政治・行政

伊仙町長選に出馬を表明した盛初弘氏=23日、伊仙町伊仙
【徳之島総局】元高校校長の盛初弘氏(63)=伊仙町目手久=は23日、伊仙町伊仙の個人事務所で会見し、任期満了(10月30日)に伴う伊仙町長選に出馬する意向を表明した。同町長選を巡っては現職で現在6期目の大久保明町長(70)が2024年3月に今期での勇退を表明。元伊仙町教育長の伊田正則氏(65)が同年7月に次期町長選へ立候補を表明しており、新人同士の争いとなる公算が大きい。
盛氏は出馬の動機について「高校の校長を定年退職し、通信制高校に教諭として再任用された際、小学校からきちんと学力をつけることが大事だと思った。町のトップになり教育によって町を変えていきたいと思った」と述べた。
現町政の課題に農業、畜産業の所得向上や少子高齢化、人材不足などを挙げ、まちづくりの方針として▽すべての世代の声を聞く▽基幹産業の支援強化▽若者がチャレンジできるまちづくり▽世界の誇れる島づくり▽自然、文化、歴史を守る―などを挙げ、「透明性のある行政運営を目指す」と述べた。
盛氏は伊仙町目手久出身で鹿児島大学法文学部卒。鹿児島市内の中学校や県内の高校の教諭、校長を経て24年に徳之島に帰郷した。