知名町新庁舎で上棟式 餅投げで多くの町民にぎわう

2023年10月25日

政治・行政

多くの町民が集まり、餅投げを楽しんだ知名町新庁舎の上棟式=23日、同町

建設が進む知名町新庁舎屋上部分のコンクリート打設が完了し、23日に上棟式があった。式典後に餅投げがあり、多くの町民が餅をもらって上棟を祝い、町のさらなる発展を願った。新庁舎は2023年度内に完成予定で、運用開始は24年5月以降となる見込み。

 

式典には町、議会、建設関係者など30人余りが参列した。神事の後、今井力夫町長があいさつ。工事に関わる町内外の事業者への感謝を述べ、「町民に親しまれ、災害に強い、自然環境に配慮した庁舎を、皆さんの力を結集して造っていければ」と呼び掛けた。

 

新庁舎1階部分の内覧会もあった。町建設課の担当者が建物について「脱炭素、環境対策に力を入れている点が特徴。建物中央に2カ所のエコボイド(吹き抜け空間)を設置し、太陽光と風を取り入れることができる。通常の建物より50%エネルギーを消費しない建物『ZEB Ready(ゼブレディ)』となっている」などと説明した。

 

餅投げには子どもから高齢者まで多くの町民が駆け付けた。友達と訪れた西田梨乃さん(14)=知名中3年=は「新しい庁舎ができるのはうれしい。たくさんの人でにぎわう町になってほしい」、近所の70代女性は「大きな建物になり、迷いそう。慣れるまでは案内職員を置くなど、高齢者も歩きやすい施設になってほしい」と話した。