「違い」認め、伝え合う 龍瀬小学校で人権教室 龍郷町

2023年10月25日

子ども・教育

龍瀬小学校の児童らが互いの個性や意見を認め合うワークショップに取り組んだ人権教室=23日、龍郷町

男女共同参画などをテーマとした児童向けの人権教室が23日、龍郷町の龍瀬小学校(今村宗一郎校長、児童84人)であった。互いの個性や意見を認め合うワークショップ(体験型学習)に取り組み、「他人との違い」の受け止め方や伝え方を考え、話し合った。

 

教室は、県が2013年から実施している「子どもたちの男女共同参画学びの広場推進事業」の一環。23日は同事業コーディネーターの髙﨑恵さん(48)=神奈川県在住=が講師を務め、同小低学年、高学年、教職員、保護者らそれぞれを対象に講座を開いた。

 

同小高学年対象の教室は4~6年生の約40人が参加。髙﨑さんは児童たちに「利き手じゃない方で名前を書く」「誰とも話さず、他人の手元をのぞかずに絵を描く」などと指示を出し、感想を話し合わせた。児童たちは戸惑いながらも共感や違和感を言葉にして伝え合った。

 

こうしたワークショップを踏まえて「人と違うことが間違いとは限らない。知らないことやできないことがあったって恥ずかしがらなくていい」と髙﨑さん。「他人が何を考えているかなんて分からない。だから話し合うことを大切にしてほしい」と訴えた。

 

教室を終え、同小6年の海津春富君(12)は「話し合ってみると、みんな考え方が違っていて面白いと思った。人の心を傷つけない伝え方などは家族にも教えて、自分もちゃんと気を付けたい」と話した。