空き家周知ポスター完成 奄高生が依頼受け作成 龍郷町

2022年02月13日

政治・行政

竹田町長にポスターを披露した奄美高校の吉田さん(左から2番目)と丸田さん(同3番目)=10日、龍郷町役場

奄美市名瀬の県立奄美高校(宇都尚美校長、生徒408人)の吉田風花さん(商業科3年)と丸田希愛来さん(同)は10日、龍郷町役場を訪れ、同町から依頼を受け作成した空き家周知ポスターを竹田泰典龍郷町長に披露した。竹田町長は「素晴らしいものができた。ぜひ活用したい」とポスターの完成を喜んだ。

 

ポスター制作は課題研究授業の一環。同校商業科のクリエイティブ・デザイナー養成コースの生徒らが、奄美大島内の事業者に役立つ掲示物の制作に取り組んでいる。

 

龍郷町の空き家周知ポスターは、同町移住ガイドセンター「住もうディ!」から昨年5月に依頼を受け、約7カ月かけ作成。吉田さんと丸田さんは町担当者らとミーティングを重ね、空き家問題について所有者らに当事者意識を持ってもらえるよう創意工夫を凝らした。

 

完成したポスターは、3人の高校生が空に向かって「私たちの未来のために空き家を繋(つな)いでくれませんか」と呼び掛けるデザイン。吉田さんは「空き家問題についていろいろな課題があると学んだ。未来に訴えかけるメッセージを込めた」、丸田さんは「(ポスターの)言葉を見た人が空き家について興味を持てるよう工夫した」とそれぞれ話した。

 

同町で移住支援に取り組む地域おこし協力隊の森まゆみさん(41)は「ポスターは空き家の所有者に空き家バンクへの登録を促すことが目的。皆が当事者というメッセージを伝えられれば」と語った。

 

空き家周知ポスターは地元商店や公民館をはじめ、同町内外の65カ所に掲示される。