第一勧業信組と連携協定 奄美信用組合

2018年10月31日

政治・行政

連携協定を締結した第一勧業信組の新田理事長(右)と奄美信組の手島理事長=30日、奄美市名瀬

連携協定を締結した第一勧業信組の新田理事長(右)と奄美信組の手島理事長=30日、奄美市名瀬

 奄美信用組合(奄美市名瀬、手島博久理事長)は30日、東京都新宿区に本店を置く第一勧業信用組合(新田信行理事長)と連携協定を締結した。第一勧業信組が展開する都内の店舗で奄美信組の顧客の事業者が手掛けた商品を紹介するなど、双方の取引先のビジネスマッチングなどを行う。奄美信組が他の金融機関と連携協定を締結するのは初めてで、同信組は地場産品の大都市圏での市場販路拡大など、奄美の経済振興にも期待している。

 

 第一勧業信組は東京に集中している「人・物・金」の地方部への循環を掲げ、各地の金融機関や自治体、企業と連携協定を締結しており、奄美信組は39組目。奄美信組本部で同日、調印式があった。

 

 協定締結により、第一勧業信組の都内26支店を活用した奄美の地場産品PRなど、奄美信組の顧客の首都圏での事業展開を支援。第一勧業信組本店内の地方連携オフィスを商談の場として活用し、両信組の取引先の販路拡大やビジネスマッチングも展開する。

 

 首都圏に進学してきた奄美出身学生に地元企業を紹介する取り組みなども行うという。 調印式で第一勧業信組の新田理事長は「人と金が東京に一極集中している中で、地方への資金循環が重要になっている。(本店の地方連携オフィスを)東京支店と位置付け、アクセスしてほしい。奄美のいろんな物を紹介する拠点としてもらえれば。経済だけでなく、人的交流も活発になれば」とあいさつした。

 

 手島理事長は「今回の連携で東京へのつながりが出来た。まずは、奄美をより多くの人に知ってもらうことが重要。よいイメージが広がるよう努力していきたい」と述べた。