被害多数、交換追いつかず 割れた車の窓ガラス 台風24号

2018年10月31日

社会・経済 

台風の影響で破損し、取り外された車の窓ガラス=29日、奄美市名瀬

台風の影響で破損し、取り外された車の窓ガラス=29日、奄美市名瀬

 奄美群島各地に大きな被害をもたらした台風24号。その影響は台風の襲来から1カ月が経過しても続いている。暴風で飛散した物が当たったことで割れたとみられる車の窓ガラス被害が多数発生したが、そのガラス交換が追いつかず、順番待ちの状況がいまだ続いている。

 

 奄美市名瀬の「奄美マイカーセンター」には台風通過後、車の修理依頼が多数持ち込まれた。喜元健一郎社長(49)は「ボディーの傷の修理とガラスの交換とを合わせて40~50台ほど。傷は当社で修理するが、ガラスは専門業者に頼んでいる。代車も不足し、申し訳ないがまだ10~15台ほど待ってもらっている」と説明した。

 

 車のガラス交換の遅れは、9月初旬に関西地方を襲った台風21号の被害も影響している。奄美市名瀬のガラス専門業者社長(68)によると、大阪など大都市で被害が多発したことにより、全国的に車用だけでなくガラス部品そのものが不足しているという。

 

 台風通過後、同社では続々と持ち込まれる交換依頼に対応するため、休日を返上し、社長を含め4人で1日計15台前後の車のガラスを処理した。現在も1日7~8台ほど新しく注文が入る状態だという。