観光客の利便性向上へ 県道沿いに休憩施設整備 集落憩いの場にも 奄美市笠利町佐仁地区

2023年11月21日

政治・行政

テープカットで休憩施設の一部供用開始を祝う行政関係者や集落住民=20日、奄美市笠利町佐仁

奄美市が同市笠利町佐仁地区に整備している休憩施設がこのほど一部完成し20日、現地で竣工式があった。行政関係者や集落住民ら約50人が参加。観光客の利便性向上や集落憩いの場の一部供用開始を祝った。

 

休憩施設は集落からの要望を受け、2021年度に集落入り口近くの県道隣接地で整備を開始。全体の整備面積は430平方メートルで、市単独事業や補助事業を活用して駐車場やトイレ、あずまやなどを整備した。総工費は5845万円。

 

竣工式で安田壮平市長は「北部地域の周遊観光促進に寄与するとともに、地域住民の憩いの場、交流の場としても活用いただければ」とあいさつ。

 

地元住民を代表して佐仁1区の宮崎行弘区長(72)が「立ち寄った観光客に美しい夕日や砂浜がある海岸、山々を望むロケーションを全国に発信していただきたい」と期待を寄せた。

 

テープカット後、集落住民らが佐仁八月踊りを披露し、供用開始を祝った。

 

奄美市笠利総合支所産業振興課によると、休憩施設は今後、残る未整備の141・6平方メートルで芝生の広場や付帯工事を行い、年度末に完成する予定。維持管理は市が行う。