観光振興へ提言 産官民連携など求める 奄美市議会政策立案会議
2025年03月28日
政治・行政

観光に関する政策提言を安田壮平市長に手渡す奥輝人議長(右)=27日、奄美市役所
奄美市議会の政策立案推進会議(永田清裕座長)は27日、安田壮平市長へ観光に関する政策提言を行った。観光を市の経済基盤に据え、観光業者らと市、議会との連携やソフト・ハード面の環境整備、情報発信の強化などを求めた。
提言は①産官民連携体制の構築②島内の受け入れ環境の整備③情報発信の役割の明確化―の三つを柱に、観光事業者らから聞き取った課題を基に具体的な政策を記載。▽関係機関が一体となって商品作り・情報発信などを進める体制作り▽街頭や防犯カメラの設置など安全確保の取り組み▽奄美に関する正確な情報の集約体制作り―などの実施を求めている。
提言書の作成にあたり、同会議は今年度、関係機関団体との意見交換や事業所へのヒアリングを含めた調査・検討を22回実施した。奥輝人議長から提言書を受け取った安田市長は「市が聞き取れない事業者の貴重な声を報告していただいた。実現できるよう内部でしっかり話し合いたい」と応じた。
永田座長は「現場で何が優先的に必要なのかを1年かけて把握し、市へ届けられた。今後の政策立案の足掛かりになれば」と話した。