開園20周年イベント 群島各地の伝統芸能披露 きょうまで、記念式典も 県奄美パーク

2022年10月30日

政治・行政

奄美群島各地の伝統文化保存会などが多彩な芸能を披露したステージ=29日、奄美市笠利町の県奄美パーク

県奄美パークの開園20周年記念イベントが29日、奄美市笠利町の同パークで始まった。屋内ステージでは「島々の饗宴(きょうえん)」と題した芸能の祭典が開かれ、初日は奄美群島の8市町村の伝統文化保存会などが地域自慢の唄や踊りを披露した。敷地内で奄美群島合同物産展も同時開催され、各地から詰め掛けた家族連れや観光客らはステージと物販販売を通して奄美の文化や食の豊かさを堪能していた。

 

奄美パークは昨年9月に開園20周年を迎えたが、新型コロナの影響で記念イベントを延期、1年越しで開催した。ステージイベントは大和村の同保存会による大和浜棒踊りで開幕。自治体別に天城町、宇検村、与論町、伊仙町、喜界町、和泊町、奄美市と続き、それぞれの地域で継承されている多彩な芸能で来場者を楽しませた。

 

物産展には各島特産のフルーツや農産加工品、伝統工芸品などが並び、自治体担当者らが商品を通して地元をアピール。各地から訪れた出演者や地元の家族連れ、観光客らは興味深そうに商品を手に取り、食べ方や特徴を聞くなどして交流していた。

 

30日のステージは午後9時半に開演し、徳之島町、知名町、瀬戸内町の各団体が出演する。午後1時半から記念式典があり、作家で博物学者の荒俣宏氏が「歌と民話の架け橋~奄美文化の発見」の題で講演する。物産展は午前9時~午後5時、無くなり次第終了。会場の都合上、入場制限を行う場合がある。

 

問い合わせは、電話0997(55)2333県奄美パークへ。