DX推進室が始動 補佐官に小林氏を任命 デジタル化で業務改善へ 瀬戸内町

2023年04月15日

政治・行政

鎌田愛人町長から辞令を受けた小林圭介氏(中央)=12日、瀬戸内町役場(町提供)

デジタル技術を活用し、業務の効率化と町民サービスの向上を図る瀬戸内町は、1日から総務課内に新たに「DX(デジタルトランスフォーメーション)推進室」(中島淳弥室長)を設置し、業務を本格始動している。12日は補佐官に小林圭介氏(42)=キネッソジャパン、東京都=を任命し、業務改善に取り組み始めた。

 

DXとは、「デジタル化による変革」を意味する用語。瀬戸内町が取り組むDXは、町民サービスや教育の質の向上の他、庁内での業務効率化など。部署間の垣根を越えて司令塔となるCDO(最高デジタル責任者)は鎌田愛人町長が担う。

 

瀬戸内町は昨年10月、陣内裕樹氏(内閣府クールジャパンプロデューサー)と小出泰久氏(大阪教育大学客員教授)に、デジタルの専門知見を提供する「DXフェロー」を委嘱。今回の補佐官業務は、陣内氏の紹介で小林氏に白羽の矢が立った。

 

小林氏は鎌田町長を補佐する「CDO補佐官」となる。フェローの政策提言を具現化したり、役場内の現状を把握し助言する役割を担う。任期は4月1日から1年間。

 

小林氏は「ただデジタル化するだけではなく、その先にいる町民や県民、外部から来る方々に『瀬戸内町に来てよかった』と思っていただけるようアドバイスさせていただきたい」とコメント。鎌田町長は「今後いかに住民サービス、行政運営をデジタルファーストでやっていけるかが大事。小林氏にご指導いただきながら取り組んでいきたい」と話している。