感染者増の要因分析を要請 全国知事会で塩田鹿児島県知事

2022年04月27日

政治・行政

全国知事会で新型コロナ対策について発言する塩田知事(左)=26日、鹿児島市の県庁

全国知事会(会長・平井伸治鳥取県知事)の新型コロナウイルス緊急対策本部会議が26日、オンラインであった。鹿児島市の県庁から参加した塩田康一知事は、九州各県で感染者が増加傾向にある現状を踏まえ、国に対して要因の分析と感染抑制対策を示すよう要請。事業復活支援金の延長など、事業者への継続した支援も訴えた。

 

塩田知事は県内の感染状況について、「人口10万人当たりの新規感染者数は現在全国で第4位ということで、増加傾向が著しい状況。対策を行っている中で(感染拡大が)どういう要因なのか分析するのは難しい」と説明。人の移動が活発化する大型連休後に感染者が急増する可能性にも言及し、危機感を示した。

 

県内の新規感染者数は26日、974人で過去最多を更新。会議後、報道陣の取材に塩田知事は「現段階で飲食店への営業時間短縮要請や国へのまん延防止等重点措置要請を行う考えはない」と述べ、引き続き基本的な感染防止対策の徹底やワクチンの追加接種、無料PCR検査の利用などを呼び掛けていくとした。