紬会館1階に「Hug」開所 奄美市 Um(うむ)、貧困の子ども支援

2022年04月28日

地域

「Hug」開所のテープカットを行う原田代表理事(左)と橘理事長=26日、奄美市名瀬

貧困に苦しむ子どもの生活支援などに取り組む一般社団法人居場所づくり支援事業Um(うむ)(奄美市名瀬、原田さおり代表理事)の新事業所開所セレモニーが26日、同市名瀬であった。事業を応援する一般社団法人レオ財団(大阪市)理事長の橘俊夫さんの講演もあった。

 

新事業所のファミリー館「Hug」は名瀬の紬会館1階に新設。午後0時半から開所のテープカットがあり、午後1時半からは物資の無料配布も行った。

 

講演は開所記念セレモニーの一環で、午前中に名瀬の市民交流センターであった。橘さんは原田さんとの出会い、支援に至る経緯を説明し「人がしているからとか、自分や今にとって価値があるかではなく、自分や社会にとって意義があるのか本質を考えて未来のために生きたお金を使う人が増えたら社会は変わる。自立し、誇りを持って納税できるように自分でできることで支援していくことが大事」と述べた。

 

原田さんは「多くの人の支援に感謝している。子どもたちが、諦めず、人のことを思い、堂々と生きられるよう支援し、奄美をモデルとして全国の同じ問題を解決できるような大人を育て、恩返ししたい」とお礼を述べた。

 

同事業の活動紹介や支援を受けた若者の体験談を発表。大阪や福岡からレオ財団に協賛する企業の経営者らも来賓として出席し、それぞれの活動や奄美大島への支援の思いも話した。